paper2022

混合ガスハイドレートおよび14族クラスレート化合物の構造選択則

我々のグループの新しい論文が出版されました。 以前の論文で、包接水和物の結晶構造が選ばれる規則性を検討しました。その手法を、新たに混合ガスの包接水和物と14族クラスレート化合物に適用しました。 前者では、なぜガスを混ぜると結晶構造が変化する場合があるのかを、俯瞰的に説明する方法を提示しました。ある種の分子をわずかに加えるだけで、結晶構造を大きく変えられるかもしれません。 また、後者では、シリコンなどの14族元素のクラスレート化合物でも、包接水和物と同じように限られた結晶構造以外を作るのは難しいことを示しました。14族元素のクラスレート化合物は、半導体材料として注目されています。本研究は、結晶構造制御を考える手掛りを与えます。 Matsumoto, M. & Tanaka, H. Structure Selectivity of Mixed Gas Hydrates and Group 14 Clathrates. Energy & Fuels (2022) https://doi.org/10.1021/acs.energyfuels.2c01337